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アレーナからカステルヴェッキオとスカリジェロ橋を通ってサン・ゼーノ・マッジョーレ教会までの約20分程度の散歩です。
アレーナ(円形闘技場)Arena/Anfiteatro Romano, Arena di Verona
古代ローマの円形競技場で、ローマのコロッセオに次ぐ規模です。ローマ帝国初代皇帝アウグストゥス(在位 前27年 – 14年)の統治末期か、あるいは遅くとも30年頃完成したと考えられています。つまり、コロッセオ(72年建設開始)より古いことになります。
長径139メートル、短径110メートルの楕円形の闘技場で、観客席は44段の大理石製で、収容人数は約25,000人だったそうです。外観は2階建てのアーチですが、当初はこのさらに外周に大理石造りで3階構造のアーチをもつ外壁が存在しましたが、1117年の地震で大部分が倒壊したそうです。
また、”Arena”とはラテン語で「砂」を意味し、競技場に敷き詰められた砂に由来しています。
カステルヴェッキオ Castelvecchio
古いお城の意味で、ヴェローナの領主スカラ家のカングランデ2世によってむ、1354年~1357年に建設されました。レンガ造りで6つの見張り塔と銃眼のある城壁を持ちます。
城の内部はヴェネツィアの建築家カルロ・スカルパ(Carlo Scarpa) の手がけた私立美術館(Civico Museo d’Arte)で、ピサネッロの「ウズラの聖母」、マンテーニャの「聖家族」等の作品が展示されています。
スカリジェロ橋 Ponte Scaligero
サン・ゼーノ・マッジョーレ教会 Basilica di San Zeno Maggiore
ヴェローナの守護聖人である聖ゼーノにちなんで建立された教会です。967年にロマネスク様式の建物が完成しましたが、1117年の地震により聖堂は損壊し、1138年から修復が始まり、1398年にゴシック様式の祭壇を加え現在の姿となりました。イタリアン・ロマネスクの傑作でヴェローナを代表する建物です。
正面扉には、聖書を題材とした24枚の青銅製レリーフ、中はアーチ状の柱が連なる3身廊となっているそうです。(残念ながら、カーニバルのため閉まっていて、中に入れませんでした。)
当日はカーニバルであったため、とてもたくさんの人が教会の広場に集まっていました。
![](https://italia.montepy.net/wp-content/uploads/2021/02/San-Zeno-Maggiore-03-Montegna_r.png)
マンテーニャによる三幅対祭壇画「聖母と諸聖人 Madonna e santi」が有ります。教会の脇にある案内板の写真です。当日はカーニバルのため、教会が早く閉まってしまい、中に入ることはできませんでした。
![](https://italia.montepy.net/wp-content/uploads/2021/02/Velona-Carnivale-03-IMG_1831_r-800x600.jpg)
こんな感じで、Verona市内を多くの団体が仮装してねり歩きます。ジュリエッタで有名な都市なので、中世の時代の仮装もありましたが、ルパン三世やドラえもんもあってビックリでした。しずかちゃんの首が取れていたのには二度ビックリでしたけど。
サン・ゼーノ・マッジョーレ教会に入れませんでしたが、カーニバルの日に当たり、ラッキーでした。しかし、市内のバスが全面ストップとなり、夕方道をヴェローナ駅まで心細く歩くことになってしまいました。その後、座席を予約した電車が1時間以上遅れてしまい、とても疲れましたが、とても楽しかったミラノから日帰りヴェローナの旅でした。
参考にした図書、URL
地球の歩き方 ミラノ ヴェネツィアと湖水地方
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