目次
ポルサーリ門 Porta Borsariから市街に入り、エルベ広場 Piazza delle Erbe、シニョーリ広場 Piazza dei Signori、スカラ家の廟 Arch Scaligere、ランベルティの塔 Torre di Lamberti、ジュリエッタの家 Casa di Giuliettaを通って、ポルタ・レオーニ(Porta Leoni)を出て、アディジェ川沿いにローマ劇場(Teatro Romano di Verona)・考古学博物館までの散歩です。約30分の散歩です。
ボルサーリ門 Porta Borsari
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ポストゥミア街道が市街地に入る地点に、紀元前1世紀~1世紀に造られた古代ローマ時代の門です。碑文によれば、1世紀に建て替えられたとされています。付近にあったとされるユピテルを祀る祠に因んで、ローマ時代はユーピテル門と呼ばれていましたが、中世になりこの門が徴税場所であったことから「徴税」を表すbursariiが転じてボルサーリ門と呼ばれるようになりました。
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門は白大理石で造られ、中央は2つのアーチの間のコリント式の円柱により支えられています。
門は古代ローマ時代のデクマヌス・マクシムス(Decumanus Maximus 都市の中心部を東西に貫く基幹道路)の起点でした。現在の旧市街側はボルサーリ門通り(Corso Porta Borsari)です。
エルベ広場 Piazza delle Erbe
シニョーリ広場 Piazza dei Signori
エルベ広場とは対照的に静かで落ち着いた感じの広場です。その一部はエルベ広場と共に古代ローマ時代の公共広場フォロがあった場所です。
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写真は「神曲」で有名なダンテ・アリギエーリDante Alighieri(1265~1321年)の像です。ダンテの生誕600年を記念して1865年5月14日に落成されたものです。
ダンテはフィレンツェを追放され、北イタリアの宮廷を転々とします。ヴェローナではスカラ家に滞在し、最終的にはラヴェンナで56歳で亡くなります。
スカラ家の廟 Arch Scaligere
シニョーリ広場の東側にあるロマネスク様式の教会がスカラ家のサンタ・マリア・アンティカ教会です。この教会に隣接している霊廟がスカラ家の廟です。墓を囲んでいる鉄格子にはスカラ家の家紋で、スカラ(階段)の名の通り、階段模様のゴシック様式の尖塔が配置されています。
ランベルティの塔 Torre di Lamberti
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ランベルティの塔は1172年にランベルティ家によって建設された37mのロマネスク様式の塔です。1463年に84mの高さに改修され、さらに1779年に時計が設置されました。
写真は、ランベルティの塔からの眺望です。
ジュリエッタの家 Casa di Giulietta
シェークスピアの名作「ロミオとジュリエッタ」のジュリエッタの家です。信憑性はともかく、中庭にはジュリエッタの像、懐かしい映画のワンシーンを再現したバルコニーなどがあります。
「ロミオとジュリエット」という風に覚えていましたが、女性名ですから「ジュリエッタ」が正しいですね。
ポルタ・レオーニ(Porta Leoni)
古代ローマ時代の門です。古代ローマ時代の街の基軸道路カルド・マクシムス(Cardo Maximus 古代ローマの都市の中心部を南北に貫く基幹道路)の南東端にあり、紀元前1世紀中頃から1世紀の間に造られました。15世紀に近隣から発掘された石棺の表面に彫られたライオンに因んで、レオーニ(ライオン)門と呼ばれたそうです。
レオーニ門をさらに進むとアディジェ川にぶつかります。
ローマ劇場(Teatro Romano di Verona)・考古学博物館
紀元前1世紀、アウグストス皇帝時代にアディジェ川の川岸に位置する丘の斜面に建てられました。当時は、北イタリアにあるローマ劇場の中で一番大きな劇場で、円形闘技場アレーナより先に建てられたようです。現在このローマ劇場では、夏の間、劇やバレエなどが演じられています。
考古学博物館は、19世紀の初めにヴェローナ出身の考古学者アンドレア・モンガ氏により発掘された遺跡が収められています。彼が亡くなって、ヴェローナ市の所有となったものです。ヴェローナで発見されたローマ時代の遺跡も集められました。
参考にした図書、URL
地球の歩き方 ミラノ ヴェネツィアと湖水地方
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