Roma サンタンジェロ橋~サンピエトロ大聖堂

ローマ

 ナヴォーナ広場をネプチューンの噴水側から出発してジュゼッペ・ザナルデッリ通り進むとテヴェレ川にぶつかります、ぶつかった先のウンベルト橋を渡って左折する、または渡らないで左折すればサンタンジェロ橋に出ます。
 このページでは、サンタンジェロ橋サンタンジェロ城サンピエトロ広場サン・ピエトロ大聖堂サン・ピエトロ大聖堂クーポラを見学します。

サンタンジェロ橋 Ponte Sant’ Angelo

 写真はサンタンジェロ橋から撮った橋の全景とサンタンジェロ城です
 散歩がてら、城と天使像をバックに写真を撮るのにはいい場所だと思います。

 橋に設置されたベルニーニ作天使像のコピーです。右の天使増の頭には鳩が止まっています。天使像のオリジナルはS.アンドレア・デッレ・フラッテ協会S.Andrea delle Fratteにあります。

Ponte Sant’ Angelo

サンタンジェロ城側から撮った橋の写真です。

Fiume Tevere

橋の上から撮ったテヴェレ川の写真です。

サンタンジェロ城 Castel Sant’ Angelo

 サンタンジェロ城は、2世紀初めにハドリアヌス帝(在位117~138年)がローマ皇帝の霊廟として造らせ、アントニヌス帝(在位138~161年)が竣工したものです。ハドリアヌス帝からカラカラ帝(在位211~218年)までの皇帝が埋葬されました。
 当時は四角い基礎の上に白大理石で外装された円筒形の墓が載り、墓の上には四頭立ての戦車に乗った皇帝像を頂く小神殿が立っていたそうです。
 5世紀初頭に、アウレリアヌス帝(在位270~275年)城壁に要塞として組み込まれました。
 後に、ここで法王グレゴリウスの前に現れた大天使ミカエルがペストの収束を告げたことに由来し、Castel Sant’ Angeloと呼ばれるようになりました。

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Castel Sant( Angelo

 サンタンジェロ橋から撮影したライトアップされたサンタンジェロ城です。

 テヴェレ川越しのライトアップされたサンタンジェロ城です。光の反射、川面に写るサンタンジェロ城と、私のお気に入りの写真です。

Angelo

 1753年まで城の上に立っていた大天使像です。

城の上の現在の大天使像です。さすが大天使ミカエル、剣を持って勇ましいです。

城の上からの眺望は素晴らしいものです。サン・ピエトロ大聖堂の写真を2枚載せました。

サンピエトロ広場 Piazza San Pietro

 サンピエトロ広場はサンタンジェロ城から西にまっすぐです。迷うことはないと思います。
 広場は、サン・ピエトロ大聖堂の前に広がる楕円形の広場です。
 法王アレクサンドル7世の命により、ベルニーニの設計で1656年に着手1667年に完成しました。200m x 165mの楕円形部分の中央にオベリスクが建てられています。

サン・ピエトロ大聖堂をバックに撮影したサン・ピエトロ広場です。

左は大聖堂を背にして広場を撮影したものです。右は、広場中央にある1世紀にエジプトから運ばれたオベリスクと噴水です。

 夕方でしたので、人気が少ないですが、昼間は多くの観光客で賑わっていて、サン・ピエトロ大聖堂への入場者の長い列ができています。私は、両サイドの柱廊によって囲われるような広い広場とその向こうの大聖堂を観るのが好きですので、夕方が狙い目だと思っています。

サン・ピエトロ大聖堂 Basilica di San Pietro

 サン・ピエトロ大聖堂の内部です。カトリック教会の総本山です。ネロ帝(在位54~69年)によって聖ペテロがこのあたりで逆さ磔にされたといわれています。キリスト教を公認したコンスタンティヌス帝(在位306~337年)が、聖ペテロの殉教の地に聖堂を建てさせ、聖ペテロの遺体を聖堂地下に埋葬したそうです。

Gattedra di S. Pietro

 写りが良くないですが、「聖ペテロの椅子」と呼ばれている椅子です。実際には9世紀後半に皇帝カールが法王ヨハネ8世に贈ったものだそうです。
 椅子の上方のステンド・グラスの中央には「聖霊」を表す白い鳩が描かれています。その周りの彫刻もベルニーニです。

 とても有名なミケランジェロのピエタです。私の、イエスのイメージはこのピエタ像のようにはかなさが漂う感じです。システィーナ礼拝堂の復活したイエスは、古代ギリシア彫刻の理想の肉体美の影響を受けすぎのような気がします。
 ミケランジェロは、「ロンダニーニのピエタ」など他にも「ピエタ」像が有りますが、完成しているのはこの作品だけです。

 ベルニーニによる「聖ペテロの墓」の真上にある「ブロンズの天蓋(バルダッキーノ)(1623年~35年)」です。4隅の29mのねじり柱のうねりが印象的です。柱の台座はウルバヌス8世の紋章だそうです。

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サン・ピエトロ大聖堂クーポラ Cupola

 このページの最後の目的地、サン・ピエトロ大聖堂の高さ132.5m、直径42.5mのクーボラです。サン・ピエトロ大聖堂のセキュリティ―チェックを通過後、大聖堂に入るために階段を上りますが、そこにクーボラの案内板がありますので、それに従って右手に進んでください。

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 エレベータを降りた後、大聖堂の内部に入ります。そこで、撮影した大聖堂の内部と壁画、多分「聖ペトロ?」です。聖堂の内部を上から見下ろすなんて、そんな不遜なことをしていいものかという気分にもなりましたが、写真を撮ってしまいました。皆、撮影してました。

Per cupola

次にこんな階段を登ってゆきます。

 クーポラから撮影した写真です。まずは、鍵穴のような形をしたサン・ピエトロ広場の全景です。
 サン・ピエトロ広場はベルニーニの設計・建築で、200m x 165mの楕円形部分の中央にオベリスクが建てられています。当初の計画では、両サイドの柱廊に加えて広場の入り口にも第三の柱廊を建設する予定でした。しかし、教皇インノケンティウス11世(在位1676~89)が、1679年に建設を禁止したそうです。
 第三の柱廊も見てみたかったですが、開かれた感じがする今の広場の方で良かったと個人的には思います。

▼ ベルニーニ

 次は、バチカン博物館の建物、バチカンの庭園です。

 帰りは、やはりテラスまで階段です。右の写真はテラスで撮影したもので、サン・ピエトロ広場の回廊の像の裏側です。近くで見ると、3.2mの像は裏からでもかなりの迫力です。

参考にした書籍:
 図説 キリスト教会建築の歴史 ふくろうの本 中島智章氏

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